ChatGPT(チャットジーピーティー)は、チャット形式でやりとりができるAI(人工知能)です。
「文章を書いて」「質問に答えて」「アイデアを出して」など、言葉でお願いすれば、まるで人と話しているかのように応じてくれます。
たとえば、
- 献立を一緒に考えてくれたり
- 子どもとの遊びを提案してくれたり
- 手紙の文面を整えてくれたり…
ちょっとしたことでも、丁寧に返してくれるので、私は「暮らしの相談相手」みたいに感じています。
でも、最初はうまく使えませんでした。
最初の失敗。イメージを伝えるってむずかしい
わたしがChatGPTを初めて使ったのは、画像を作ってみたかったからでした。
きっかけは夫のひとこと。
「簡単だし、誰でもできるよ」
ちょうど音楽のイベント用のチラシを作っていたときだったので、「それならAIに画像を作ってもらおう!」と思ったのです。
「高齢者が楽器を演奏している画像を作って!」
さっそくお願いしてみたら…
出てきたのは、白髪の元気な外国人シニア5人が、バイオリンやサックス、ピアノなどを溌剌と演奏している画像。

いや、写真みたいですごいけど、わたしがほしかったのはそうじゃなくて…。
次は「日本人の高齢者数人が、打楽器を演奏している写真を作って」と、より具体的にお願い。
すると今度はこんな画像が…

うーん、惜しい…でもやっぱり何かが違う!
そう思って、結局その画像は使えませんでした。
最初は「わたしの言葉が抽象的すぎたのかな」と反省。
でも、具体的に伝えようとしても、今度はうまく言葉が出てこなくて…
「自分の頭の中のイメージを、ちゃんと伝えるって、こんなに難しいんだ」と感じたのをよく覚えています。
そしてしばらく、「やっぱりAIって、ちょっと使いにくいなあ…」と遠ざかってしまいました。
話すように伝えたら、ちょっとだけ通じた気がした
そんなとき、無料の生成AI講座に参加しました。
その中で講師の先生がこう言っていたのです。
AIとは、話すように、何度も繰り返してやりとりすると、精度が上がっていくんです。
画像生成ではうまくいかなかったけれど、文字でやりとりするChatGPTなら、もっと気軽に使えるかもしれない。
そう思って、試してみたのが「息子とのあそび」の相談でした。
「1歳2ヶ月の男の子がいます。歩き始めたばかりです。この時期に楽しい遊びはどんなものがありますか?」
こんどは少し具体的に、わたしの状況を伝えてお願いしてみました。
するとChatGPTは、こんなふうに返してくれたんです。
1歳2ヶ月で数歩歩けるようになったばかり…!うれしい成長の瞬間ですね✨
この時期の男の子は「歩くこと・動くこと」がどんどん楽しくなってくる頃なので、体を使った遊びや、まねっこ遊びがおすすめです。
そして、いくつかの具体的な遊びも教えてくれました。
- おさんぽごっこ:親子で手をつないで歩き、途中で止まったり回ったりして楽しむ遊び。バランス感覚を育てるねらいがあるそうです。
- まねっこリズムあそび:手をたたいたり足ぶみしたり、簡単なリズムをまねしていく遊び。集中力や模倣力を育てるとのこと。
- おもちゃ運びレース:お気に入りのおもちゃを持って歩くことで、「歩くこと」そのものを楽しくする工夫だそうです。
どれも家にあるものでできそうで、「あ、これは明日やってみよう」と思えるヒントばかり。
しかも、それぞれの遊びに「ねらい」まで教えてくれたのが新鮮でした。
わたしが「室内あそびが知りたいです」「雨の日でもできるものありますか?」と、さらに聞いてみると、
また新しいアイデアが返ってきて、会話のキャッチボールのようにやりとりが続きます。
なるほど。最初から完ぺきな答えをもらおうとするんじゃなくて、
少しずつ、話すように伝えていくことで、ちょっとずつ“通じていく”感じなんだなあと感じました。
少しずつ、AIと仲良くなれそう
最初は「なんだか使いにくいな」と思ったChatGPT。
でも、伝え方を少し変えるだけで、こんなふうに暮らしに役立つヒントをくれる存在になるんだと気づきました。
わたしは今、ちょっとずつChatGPTとの距離が近づいてきたような気がしています。
「話すように」「くりかえし伝える」――
それがAIとの上手な付き合い方なのかもしれません。
次回は、もっと身近な場面での使い方を試してみようと思います。
たとえば…献立づくり?
またひとつ、「ちいさな実験」をしてみますね。
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