先日、大きな地震が遠くで起こり、津波警報や注意報が次々に発令されました。
「津波がもう来ている」「千葉でクジラが打ち上げられている」…そんなニュースやSNSの情報が一気に流れてきて、心がざわつきました。
私は多摩川沿いに住んでいます。夫は多摩川近くで勤務、実家は中国地方にあります。地理的には直接影響が少ないと頭では分かっていても、「もしも」という思いがぐるぐる回り、落ち着かなくなりました。
そんなとき、私はAIに相談してみました。今回はそのやりとりを振り返りながら、「不安を冷静に整理するためのツール」としてAIをどう活用できるかを書いてみたいと思います。
AIに聞いたこと
最初に私は率直な不安をそのまま投げかけました。
- 「多摩川に津波は上がってくるの?」
- 「千葉でクジラが打ち上げられているけど、津波の前触れなの?」
- 「実家には影響あるのかな?」
AIの答えはとても冷静でした。
「多摩川まで津波が遡ることは考えにくい」「クジラの打ち上げと地震・津波に科学的な因果関係は証明されていない」「八王子まで多摩川を逆流して津波が届いた記録はない」「実家は瀬戸内海側なので津波の影響はほぼない」など、丁寧に整理して説明してくれました。
不安を整理する手助け
AIの答えを読んで、私は「安心して大丈夫」と思えたわけではありません。けれど、「じゃあ今の自分にできるのは何だろう」と考え直すきっかけになりました。
具体的にはこんなことをしました:
- 避難ルートを確認する
- 防災バッグを見直す
- 夫に「川沿いに近づかないで」と連絡する
- 実家にも「ニュースをチェックしてね」と声をかける
不安を減らす魔法の言葉をAIがくれたわけではなく、不安を「行動」に変える視点をくれたのです。頭がぐるぐるして何も手につかない状態から、「今やるべきこと」が見えてくるだけで、気持ちが少し落ち着きました。
AIはあくまで「補助ツール」
もちろん最終的に頼るべきは、気象庁や自治体の公式情報です。AIは予知をしてくれるわけではありませんし、確実な安全を保証してくれるものでもありません。
けれど、情報があふれる中で心が揺れてしまったとき、AIに相談することで「頭の中を整理する」「冷静に考える」助けになると実感しました。特に以下の点で役に立ちました。
- 事実(例:地理的な関係や過去の記録)を分かりやすく整理してくれる
- 感情的な反応ではなく、次に取るべき行動に視点を向けさせてくれる
- 過度な不安を煽らず、公式情報へ導いてくれる
おわりに
自然災害のニュースは、時に強い不安を呼び起こします。その不安自体を否定せずに、「冷静さを取り戻すための小さな道具」としてAIを使う。そうした使い方ができれば、情報に振り回されすぎずに過ごせるのかもしれません。
不安なときこそ、まずは公式情報を確認すること、家族と避難や連絡手段を話し合っておくこと。
そして、心が落ち着かないときにAIを使って整理してみること。
それが私の新しい防災習慣になりそうです。
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※この記事は、当時の私の実体験とAIとのやり取りをもとに作成しています。最終的な行動判断は必ず気象庁や自治体の公式発表に従ってください。