離乳食期の防災、わが家の工夫と“甘みの安心


■ 7月5日の地震をきっかけに、防災ストックを見直すことにしました

先日、トカラ列島で震度6弱の地震がありました。
ちょうどSNSでも「7月5日」が話題になっていて、不安な気持ちもありましたが、
私はこの機会に改めて防災ストックを見直そうと決めました。

離乳食期の備えは、子どもの成長に合わせて変わるもの。
これからも少しずつ、できる範囲で見直していきたいと思います。


■ 離乳食期の防災、どうしてる?わが家のリアルと工夫

「備えてはいるけれど、離乳食ってすぐ進んでいくから…結局また準備し直し」
そんな風に感じたこと、ありませんか?

わが家の息子も、初期から中期、後期と数ヶ月ごとに形態が変わるたび、
備えていたレトルトが使えなくなったり、アレルギー表示を見直したり。
離乳食期ならではの“成長のスピード”が、備蓄をむずかしくしているなと感じています。


■ 「今の月齢+1つ前」を残しておく安心感

防災のために備える離乳食、わが家では“今の月齢のもの+1つ前の段階”を一緒に置くようにしています。

たとえば今が後期なら、中期のとろとろペーストも少し残しておく。
というのも、災害時や体調不良のとき、普段食べられているものでも「固くて無理」「ゴックンできない」ということがあるんですよね。

大人だって、ストレスや緊張、暑さで食欲が落ちることがあります。
そんなときに、飲み込みやすくて安心できる“いつもの味”があることが、子どもにも大人にも大きな支えになります。


■ 「甘み」が安心感になる。果物の瓶詰めのありがたさ

わが家で特に重宝しているのが、果物の瓶詰め。
中でもキユーピーの「バナナプリン」は、わが子の“安心の味”です。

災害時、子どもが不安で泣きやまないときや体調を崩したとき、
「これ食べる?」と差し出したその一口に、ぱぁっと表情が明るくなりました。

まだことばは話せないけれど、「おいしい!」が顔に出る。
甘くてやさしい味に、こちらの気持ちまでふわっとほどけていくようでした。

冷やさなくてもおいしくて、スプーンでも食べやすいとろみ。
「これだけでも食べてくれた…!」と私の方がホッとしたのを覚えています。


■ おかゆ・スープ・フルーツ。バランスよく揃えると安心

わが家の備蓄は、以下のようにバランスをとっています。

  • ◎ おかゆパック(レトルトで常温OKなもの)
  • ◎ スープや野菜ペースト(塩分控えめで飲みやすい)
  • ◎ 果物の瓶詰め(バナナ、りんご、ミックスなど)

これらを「普段使いしながら、月に1回見直す」ようにしています。

賞味期限の近いものはおやつや朝ごはんに回して、また新しいものを買い足す。
ちょっとした習慣にすることで、気負わずに備えることができるようになりました。


■ 防災は“安心”のストック。子どもの「これ、好き!」が魔法に

災害時、大人も不安でいっぱいになります。
だからこそ、子どもにとって安心できる「味」「形」「やりとり」がそばにあることが、本当に心を救ってくれるんです。

避難所の明かりの少ない中で、
息子がバナナプリンを一口食べて「これ、すき」と言ったとき、
私は「備えておいてよかった」と心から思いました。

食べ物は栄養だけじゃない。
安心の記憶を届けるものでもあると、子育てを通して実感しています。


■ おわりに

離乳食期の防災は、決して正解がひとつではありません。
でも、「今のうちにできることを、できる範囲でやってみる」というだけで、心の余裕はぐんと増えます。

わが家の備えが、どこかのご家庭のヒントになりますように。
そして、災害時も、子どもと大人が少しでも安心して過ごせますように。

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