同じ質問でも、プロンプトの書き方で答えが変わる?実際にAIに聞いてみました

こんにちは。
この記事は、前回の「AIに直接聞いてみた、プロンプトのコツ〜書き方の種類と使い分け〜」の続きとしてお届けします。

前回は、AIに質問をするときの「プロンプト」について、書き方の種類や特徴を紹介しました。

今回はその続編。
前回紹介した6つの書き方それぞれで、同じ質問をしてみたら…AIの答え方にどんな違いが出たのか?を実際に検証してみました。

使った質問はすべて同じです。
「簡単に作れて材料5つ以内、調理時間30分以内のおすすめレシピを教えてください」

それを6つのスタイル──
「普通の文章」「箇条書き」「マークダウン」「役割を与える」「テンプレート」「条件を添える」で投げかけ、返ってきた答えの違いを比べてみました。


🔍 それぞれの違いと特徴的な答え方(例文つき)

① 普通の文章で話しかけるスタイル

聞き方例:
「簡単に作れて材料5つ以内、調理時間30分以内のおすすめレシピがあれば教えてください。」

答えの一例:
「もちろんです!以下の条件にぴったり合う、簡単でおいしいレシピを1つご紹介します。」

傾向と特徴:
・やさしく親しみやすいトーン
・1つのレシピに丁寧にフォーカス
・「もちろんです!」など柔らかい入り方が多い

② 箇条書きやリスト形式でまとめる方法

聞き方例:
「・簡単に作れる
・材料は5つ以内
・調理時間は30分以内
この条件でおすすめのレシピを教えてください。」

答えの一例:
「条件を満たすレシピとして、たとえば『豚肉と野菜の炒め物』があります。材料と手順は以下の通りです…」

傾向と特徴:
・条件をひとつずつ丁寧に満たす回答
・まとまりがよく、わかりやすい
・複数のポイントを意識した提案が多い

③ マークダウンで整理する方法

聞き方例:
「# レシピのお願い
– 簡単に作れること
– 材料は5つ以内
– 調理時間は30分以内
以上の条件でおすすめのレシピを教えてください。」

答えの一例:
「## 簡単な鶏肉の照り焼きレシピ
### 材料
– 鶏もも肉…1枚
– 醤油…大さじ2

### 手順
1. 鶏肉を焼く
2. タレをかけて絡める
…」

傾向と特徴:
・文章が構造的で読みやすい
・ブログ記事やレシピメモとして使いやすい
・項目分けで整理された返答

④ AIに役割を与えて話しかける方法

聞き方例:
「あなたは料理のプロです。簡単に作れて材料5つ以内、調理時間30分以内のおすすめレシピを教えてください。」

答えの一例:
「はい、料理のプロとしておすすめしたいのは、栄養バランスも考えた鶏肉のソテーです。ポイントは火加減と…」

傾向と特徴:
・専門的で具体的なアドバイスが増える
・説明に深みや説得力が出る
・コツや代替案なども提案してくれることが多い

⑤ テンプレートを使う方法

聞き方例:
「テーマ:簡単レシピ
目的:短時間で作れて材料が少ない料理
質問内容:材料5つ以内で調理時間30分以内のおすすめレシピを教えてください。」

答えの一例:
「この条件に合うレシピとして、シンプルな卵焼きをおすすめします。材料と作り方は以下の通りです…」

傾向と特徴:
・質問の意図が明確で回答が整理される
・仕事や記事作成で繰り返し使いやすい
・冗長にならずコンパクトにまとまることが多い

⑥ 条件や制約を添える方法

聞き方例:
「簡単に作れて材料は5つ以内、調理時間は30分以内のレシピを教えてください。ただし、オーブンは使わず電子レンジだけで調理できるものにしてください。」

答えの一例:
「電子レンジだけで作れる『レンジで簡単チキン蒸し』をご紹介します。材料は鶏肉、塩、胡椒、酒、野菜だけです。作り方は…」

傾向と特徴:
・より現実的で具体的な提案になる
・制限がある分、実用的な工夫が見える
・希望にぴったり寄り添う回答が返ることが多い


📋 どんな時にどの書き方が合っている?

書き方 特徴 おすすめのシーン 普通の文章 親しみやすく、自然な会話のようなやりとりができる 初めてAIに質問するとき/ざっくり聞きたいとき 箇条書き 伝えたい条件やポイントが整理される 複数の要望を伝えたいとき/優先順位を明確にしたいとき マークダウン 構造がはっきりしていて、見やすく整理される ブログの下書きやメモとして保存したいとき 役割を与える 専門的・視点のある答えが返ってくる 特定の立場からの答えが欲しいとき(例:プロの意見) テンプレート 毎回同じ形式で質問でき、ミスも減る 仕事や連載など、繰り返し使いたいとき 条件を添える より具体的で現実的な提案が得られる 制約が多いテーマ/具体的な状況で使いたいとき


まとめ

同じ質問でも、プロンプトの書き方を変えるだけで、AIの答え方や雰囲気がこんなにも違うんだ!というのが、今回やってみての一番の驚きでした。

「どの方法が正解」というよりは、そのとき聞きたいことや目的に応じて書き方を工夫するのが大事だなと感じています。

前回の記事「プロンプトのコツ〜書き方の種類と使い分け〜」も、あわせて参考にしてみてくださいね。

ちょっとした書き方の工夫で、AIとの会話はもっとスムーズになります。
ぜひ気軽に、いろんなスタイルを試してみてください!

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