ママと歩いた、はじめての「外」

🌞 お昼寝してくれない日の、ちいさな冒険

この日は、朝に習い事へ。帰ってきてから少し寝て、お昼ご飯を食べて…その後が大変でした。

ぜんぜん寝ない。
体力がついてきた証拠なんだろうけれど、どうしても寝ない。

水遊びをしても、絵本を読んでも、横になってくれそうな気配なし。
気づけば15時、そして17時にようやくウトウト…。
「これは夜、絶対寝ないパターンだ…」と覚悟しながら、思い立ちました。

——ちょっと、外を歩いてみる?


👟 はじめての玄関、はじめての靴

実は、家から出てお散歩するのはこの日が初めて。
公園やモールでは歩いたことがあったけれど、「家から歩く」はまったくの初体験でした。

靴を履くのも、玄関をまたぐのもドキドキ。
「これ、ほんとうに出ちゃっていいの?」というような顔で、そろりと一歩。

でも廊下に出て、私の指をしっかり握ると、表情がパッと変わりました。
しっかりとした足取り。転ばないように、私もバランスを取りながら一緒に歩きます。

分岐点に来ると、自然とエレベーターの方へ向かう息子。
「よく見てたんだなぁ」と、私はびっくり。
ちゃんと覚えてるんですね、日々の積み重ねで。

エレベーターのボタンも、私の声かけで自分で「ピン」。
その指先が、なんとも頼もしく、なんとも可愛い。


🐜 アリさん、自動ドア、そしてママのところ

外に出ると、マンションの駐車場。
まだ車の少ない時間だったので、少しだけ広めに歩いてみました。

アリさんを見つけてじっと見たり、
自動ドアに触れて指紋がいっぱいになって…😱
「触ってみたい!」という気持ちが全身から伝わってくる。

でも、人が近づいてくると、
すっとママの方に戻ってきて、抱っこをせがむんです。

その瞬間が、たまらなく愛おしい。

「まだ怖いんだよね」
「でも歩きたいんだよね」

そんな気持ちの間を、行ったり来たりしてるのがよく分かるんです。


🌇 2回目のお散歩、そして「手をつながない!」

夕方、ごはんを食べても元気いっぱいだったので、
「パパのお迎えに行ってみようか」と、もう一度外へ。

すると、なんとなれてきたのか、
今度は「手をつながない!!」と強く拒否。
しゃがんで、手を振りほどこうとして、「自分で!」の意思が全開です。

いや、うれしいんですよ。成長なんです。
でもママは、転ぶし、危ないし…手、つなぎたい…!

でも自由に歩きたい時期だからこそ、
歩いて、見て、感じて…その全部を経験してほしいとも思ってしまって。

せめて、道路に出なければいいかな。
安全な場所で、しっかり歩く練習をしていけたら。


😊 パパの顔を見つけたときの、満面の笑み

パパの姿を見つけた瞬間、息子は満面の笑み。

「歩いてきたよ!」と言わんばかりに、
誇らしげに、堂々と、駆け寄っていくその姿に
思わず私も、うるっとしてしまいました。

たった数十分の出来事だけど、
息子にとっては、世界が広がった一日だったんだろうな。


🌱 てくてく、ふたり旅。はじまりました

これからしばらくは、きっと「手をつなぎたくない期」。
でも、ちゃんと見ていればわかる。
危ない時は戻ってきてくれるし、
何かに迷ったときは、手を求めてくれる。

だから、もう少しだけ自由に。
新しい世界を歩くその背中を、そっと見守ってみようと思います。


🌼次回は、保育園までの道のりを一緒に歩いてみた朝のお話を、綴ってみますね。

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