ある日、習い事先で聞こえてきたお母さんたちの声
先週、習い事で出会ったお母さんたちと立ち話をしていたときのこと。
ひとりのお母さんが「うちの子、落ち着きがなくて…発達のこと心配で」と話し始めると、
「あ、それ、うちも実は……」と、次々に同じような悩みが口からこぼれはじめました。
みんな2歳のお子さんがいて、
元気いっぱい。お友達と追いかけっこして、大きな声を出して、楽しそうに遊ぶ。
でも、その元気が時には不安の種になるみたいです。
でも、見えてきたのは「その子なりの成長」
実は私は、仕事で発達に個性のあるお子さんと関わることが多いのですが、
その目で見ても、相談していたお子さんたちの様子は「年齢相応」に思えました。
- お母さんの「止まって」の声が聞こえている
- お友達に謝ることができる
- 待つことができる
- 周囲の様子をしっかり見て行動している
もちろん、我慢する力はまだ未熟。
でも、それこそが“2歳らしさ”であり、発達のプロセスそのものなんです。
じゃあ心配しなくていいの?と思ったあなたへ
ここで一つ、大切な視点があります。
それは、「子どもの状態」以上に大切なのが、お母さん自身がどう感じているかということ。
育てにくいな、しんどいなと感じたら、
迷わず相談していいんです。
なぜなら、お母さんの気持ちが軽くなると、
子ども自身の行動も、少しずつ変わってくることがあるからです。
相談は“診断してもらうため”じゃなく、“安心するため”でもいい
発達相談や療育って、何か問題がある時に行く場所だと思っていませんか?
実は、今は「予防的に相談する」という考え方も広まってきています。
たとえば:
- お母さんが育てにくさを感じたとき
- 子どもとの関わり方がわからなくなったとき
- 「これって大丈夫?」と誰かに聞いてみたくなったとき
そういうタイミングで支援につながることは、決して「大げさなこと」ではありません。
小さいうちに始めるからこそ、メリットも
もし本当に療育やリハビリが必要なケースでも、
2歳・3歳のうちならスムーズに始められることが多いんです。
- 小さいうちは母子分離が難しい場合もあるけれど、親子一緒に関われる支援もあります
- 小学生になると支援枠が少なくなる地域も多く、受けにくくなることも…
- 小さいうちから支援を受けることで、子ども自身が自然に成長できる場になる
もちろん、何もなければそれでOK。
「何もなかったね」と安心できるだけでも、相談に行った意味はあります。
診断や判断は専門家に。でも、お母さんの感覚も大切に
最後に大事なことをひとつ。
診断や発達に関する最終的な判断は、
医師や専門機関が行うものです。
でも、子育ての現場で一番近くにいるのはお母さん。
その「なんとなく育てにくいかも」「他の子と違う気がする」という感覚、無視しないでください。
そして、誰かに相談したあとも、
納得して進むかどうかを決めるのは、お母さん自身です。
悩んだときは「ひとりじゃない」と思い出して
今回の出来事で、私はあらためて感じました。
「実はうちも……」という声が、想像以上にたくさんあること。
ひとりの悩みは、きっと、誰かの悩みとつながっている。
だから、迷ったら話してみてください。
そして、まわりに悩んでいるお母さんがいたら、
「それ、よくあることだよ」と、そっと声をかけてみてくださいね。
カテゴリ:👶 子育てとAIの小さな実験
タグ:#発達の悩み #2歳児 #発達相談 #療育 #育てにくさ #お母さんの気持ち