1. はじめ
「子守唄って、歌ってあげた方がいいの?」「私の歌で眠れるのかな…?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私自身、音楽療法士としてたくさんの子どもたちと関わってきましたが、自分の子どもを前にするとやっぱり不安になることもありました。
でも、わが子に歌を届ける経験は、想像以上に温かく、深いものでした。
今回は、そんな「子守唄」のお話を、専門的視点と母親のリアルな実感を交えてお届けします。
2. 私と息子の子守唄エピソード
息子が生まれてから、私はよく子守唄を歌ってきました。
「ゆりかごの歌」「モーツァルトの子守唄」「ダニー・ボーイ」など、クラシックな子守唄を入り口に、虹や童謡、知っている歌をその場で自然に口ずさむ日々。
特に眠りが浅くて、夜中に何度も起きてぐずっていた時期には、子守唄が“助け舟”になってくれました。
私がそっと歌いはじめると、次第に落ち着いて、すうっと目を閉じる息子。歌い終わるころには深く眠ってくれて、私もホッとできたんです。
3. 子守唄の力って?(音楽療法士視点)
子守唄にはさまざまな効果があります。
音楽療法の現場でも、子どもの情緒を安定させたり、不安を和らげたりする場面でよく活用されます。
実は、「眠りを深める効果がある」という研究もあります。
🔹 Loewyら(2013)の研究では、親が歌う子守唄は赤ちゃんの心拍や呼吸を安定させ、入眠をスムーズにし、睡眠の質を向上させるという報告が。
🔹 Filippaら(2013)も、母親の生の声が録音された音楽よりも赤ちゃんの神経を穏やかにし、深い睡眠を誘導する効果を示しました。
つまり、完璧に歌う必要はないんです。大切なのは、「お母さん(お父さん)が自分の声で、心をこめて歌ってくれること」。
そのぬくもりやリズムが、赤ちゃんの“安心”につながります。
4. 「決まった子守唄」があることの大切さ
毎回違う曲を歌ってもいいのですが、私は「いつもの一曲」を決めておくこともおすすめします。
我が家では、「子守唄セット」として「ゆりかごの歌→ダニー・ボーイ→虹」と、ある程度決まった流れで歌っています。
不思議なことに、ぐずっている時でも、その流れに入ると安心したように体がゆるんでいくのがわかります。
赤ちゃんにとって「知っている歌」「いつものメロディ」は、それだけで“安心の合図”になるのかもしれません。
5. 子守唄は誰のため?
実は、子守唄は親自身のためにもなるものです。
赤ちゃんと向き合い、声を出すことで呼吸が整い、自分の心も落ち着いていくのを感じます。
夜中の寝かしつけ、うまくいかずに疲れた心にも、子守唄は優しい寄り添いをくれる存在になってくれました。
ちなみに、うちの夫はといえば… 寝かしつけのつもりはなかったものの、夜になると大音量でJ-POPや洋楽を熱唱していました(笑)。
「それ、子守唄のつもり…ではないよね?」と聞くと、「自分のストレス発散だよ」とにっこり。
でもその音も、赤ちゃんにとっては“日常の音”。
聞き慣れた声、リズム、テンション…それら全部が、息子にとっての「安心材料」になっていたのかもしれませんね。
6. まとめ
・子守唄は、赤ちゃんを安心させ、眠りを深める効果もある
・完璧な歌じゃなくてOK!親の声が一番の癒し
・「決まった一曲」があることで、ぐずりや不安のシグナルにも対応しやすくなる
・子守唄は親の気持ちにも寄り添ってくれる
・パパの歌だって、赤ちゃんにとっての“日常の音”になる
赤ちゃんとの「特別な時間」を、気取らず、あなたの声でつくっていけますように。
📌 ChatGPTからのひとこと
子守唄は単なる“音楽”ではなく、親子のコミュニケーションそのものです。
赤ちゃんはお母さん・お父さんの声を聞き分け、響きを感じ、言葉を超えて愛情を受け取ります。
スマホから流れる音楽より、あなたの声に勝るものはありませんよ🌙
コメント