子育てって、「こうしたいな」って思うことがたくさんありますよね。
私も、育児を始める前にはいろんな理想を思い描いていました。
息子はいま1歳3ヶ月。
毎日元気に動き回るようになって、ますます目が離せません。
そんな中でふと気づくんです。
「あれ?私、こうしたかったんだけどなぁ…」って。
今日はそんな、私が実際に子育てをしてきて感じた
「こうしたい」と思っていたことが、うまくいかなかったお話を、いくつか振り返ってみようと思います。
「うちもあるある!」って、クスッとしてもらえたらうれしいです。
離乳食、がんばりすぎた初期
子どもには手作りのものを…という思いがあって、
離乳食もできるだけ丁寧に、素材にこだわって、
とにかく「ちゃんと作ろう」と意気込んでいました。
でも実際には、初期こそ手間がかかる!
裏ごししたり、すりつぶしたり、少量を小分けにしたり…
たったひとさじのために、どれだけ時間をかけたんだろう?
そのうち、「この時間があればもっと子どもと関わりたい」
そんな風に思うようになりました。
途中からは市販のベビーフードや冷凍保存も活用。
“手抜き”じゃなくて“手放し”なんだと思えるようになって、
食べる時間も気持ちも、少しラクになりました。
パパとの育休、うまくいくと思ってた
ありがたいことに、夫は長めに育休を取ってくれました。
一緒に育児ができるって嬉しいな、心強いな、
…そう思っていたけれど、現実はなかなか難しかったです。
四六時中家族と一緒にいるのがしんどくなってきた夫と、
せっかく3人いるのだから協力して生活したい私。
育児を「タスク」として進めようとする姿勢に
私はどこか寂しさや違和感を感じてしまって、
思わずピリピリしてしまう日もありました。
私が望んでいたのは「一緒に悩んで考える育児」だったけれど、
夫は「ちゃんと動くために指示してほしい」スタンスで。
育児の価値観って、夫婦でも全然違うんだなと痛感しました。
それでも、今振り返ると
「夫なりに私のことを考えてしてくれていたんだな」と
思える余裕も出てきました。
音楽、与えないつもりが…与えてた
私は音楽の仕事をしているので、
子どもにはなるべく“自然に”音楽に触れてほしいな、
「音楽が好き!」って自分で思えたときに始めてくれたらいいな、
そう思っていました。
でも、いざ生活が始まってみると…
夫がギターを弾き始めたり、
私もピアノをひきだしたりして。
気がつけば、音楽に囲まれた生活に。
楽器も、「まだ早いかな」と思いながらも
ついつい与えてしまっていて、
これってもう“自然な出会い”ではないかもしれない…と
ちょっと反省することもあります。
(実は…夫がたまに音程のズレたまま歌ってるのも
音楽療法士の私としては気になっちゃって…笑)
でも、そんな小さなことよりも、
「音があふれてる暮らしっていいな」って思えるようになってきました。
これから子どもがどんな音を好きになるのか、
それを見守るのが今の楽しみです。
「こうしたい」は今もあるけれど
育児の中では、「こうしたかったのに…」という思いと同時に、
「まぁこれでもいっか」と思える瞬間も増えてきました。
理想通りじゃなくても、
子どもとの関わりの中で気づけたこと、
家族との関係の中で見えてきたもの、
それぞれに意味があるんだなぁと、今は思っています。
これからもきっと、「こうしたいのに!」と思うことが
いくつも出てくると思うけれど、
そんな自分の気持ちも大事にしながら、
ゆっくり、親子で歩いていけたらいいなと思っています。